Archive for the ‘相続全般’ Category
相続Q&A 92
Q9
扶養義務はどの範囲の人が負うのでしょうか?
A9
民法上の扶養義務は、以下の者に定められています。
① 配偶者(民法第752条)
② 直系血族、兄弟姉妹(民法第877条1項)
また、特別な事情がある場合に、家庭裁判所の審判によって以下の者が扶養義務を負わされることがあります。
③ 3親等内の親族(民法第877条2項)
相続Q&A 91
Q8
相続欠格事由にはどのようなものがあるのですか?
A8
相続人の欠格事由は民法第891条に規定があります。
① 故意に被相続人又は相続について先順位若しくは同順位にある者を死亡するに至らせ、又は至らせようとしたために、刑に処せられた者
② 被相続人の殺害されたことを知って、これを告発せず、又は告訴しなかった者。ただし、その者に是非の弁別がないとき、又は殺害者が自己の配偶者若しくは直系血族であったときは、この限りでない。
③ 詐欺又は強迫によって、被相続人が相続に関する遺言をし、撤回し、取り消し、又は変更することを妨げた者
④ 詐欺又は強迫によって、被相続人に相続に関する遺言をさせ、撤回させ、取り消させ、又は変更させた者
⑤ 相続に関する被相続人の遺言書を偽造し、変造し、破棄し、又は隠匿した者
相続Q&A 90
Q7
相続権の代襲原因にはどのようなものがありますか?
A7
代襲原因には以下のようなものがあります(民法第887条2項)。
なお、相続放棄は代襲原因とならないことに注意が必要です。
① 相続開始前の死亡(以前死亡)
② 相続廃除
③ 相続欠格
相続Q&A 89
Q6
相続の開始地とは何ですか?
A6
相続の開始地は、被相続人の住所地です(民法第883条)。
この規定は、相続に関する訴訟の管轄を明確にしておくため設けられたものですが、民事訴訟法に別途詳しい規定が設けられています(民事訴訟法第5条14項,15項)。
相続Q&A 88
Q5
失踪宣告がなされると相続が開始するのですか?
A5
正確には、「失踪宣告の効果としてその人は死亡したものとみなされるため相続が開始する」ということになります。
失踪宣告については民法第30条以下に規定があります。
相続Q&A 87
Q4
相続はどのようにして開始するのですか?
A4
相続は人(自然人)の死亡を原因として開始します(民法第882条)。
明治民法下では家督相続につき、隠居や国籍喪失、入夫婚姻などを認めていましたが、現行民法下では死亡のみが相続の開始原因となっています。
相続Q&A 86
Q3
法定相続人を教えてください。
A3
常に相続人⇒配偶者
第一順位⇒直系卑属(子や孫など)
第二順位⇒直系尊属(親や祖父母など)
第三順位⇒兄弟姉妹
相続人の中に亡くなられた方がいると「代襲相続」や「数次相続」が発生します。
この場合、相続人の把握が複雑になってきますので、必ず東久留米司法書士事務所までご相談ください。
相続Q&A 85
Q2
血族・姻族とは何ですか?
A2
血族とは、血縁関係にある人のことを言います。ここでいう血縁関係とは、DNA鑑定の結果のように生物学上の血縁のみならず、養親子関係のような法律上の血縁も含みます。
姻族とは、「配偶者の血族」と「血族の配偶者」のことをいいます。
相続Q&A 84
Q1
親族の範囲を教えてください。
A1
親族の範囲は、以下のように定められています(民法第725条)。
① 六親等内の血族
② 配偶者
③ 三親等内の姻族
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