Archive for the ‘改正相続法’ Category
改正相続法Q&A 131 配偶者居住権の消滅に伴う義務
Q37
配偶者居住権が消滅した場合、配偶者はどのような義務を負うのですか?
A37
配偶者居住権が消滅した場合、配偶者は居住建物の所有者に対して居住建物を返還する義務を負います(民法第1035条1項本文)。
改正相続法Q&A 130 配偶者居住権と配偶者の死亡
Q36
配偶者が死亡した場合、なぜ配偶者居住権は消滅するのですか?
A36
配偶居住権は、生存配偶者の居住の権利を確保するために設けられた施策です。
そのため、配偶者が死亡したときにまで配偶者居住権を存続させておくことには意味がないため、消滅するのです。
改正相続法Q&A 129 共有の場合の配偶者居住権消滅請求
Q35
居住建物が共有の場合、配偶者居住権の消滅請求は誰が行うのですか?
A35
居住建物が共有の場合、配偶者居住権の消滅請求は各共有者が単独ですることができるものと考えられています。
これは、民法第252条但し書きの保存行為に当たると考えられるからです。
改正相続法Q&A 128 配偶者居住権の消滅請求
Q34
配偶者居住権の消滅請求はどのように行うのですか?
A34
配偶者居住権の消滅請求については民法第1032条4項に規定があります。
配偶者が民法第1032条1項,3項の規定に違反した場合、居住建物の所有者は、配偶者に対して相当の期間を定めて是正の催告を行い、その期間内に是正されないときは、配偶者に対する意思表示によって、配偶者居住権を消滅させることができます。
改正相続法Q&A 127 配偶者居住権の存続期間の延長
Q33
配偶者居住権の存続期間を延ばすことはできますか?
A33
配偶者居住権の存続期間を定めた場合に、その期間を延長・更新することはできません。
ただし、存続期間が満了した後に改めて使用貸借契約や賃貸借契約を締結することは問題ありません。
改正相続法Q&A 126 配偶者居住権の存続期間の定めがない場合
Q32
配偶者居住権の存続期間の定めがない場合、配偶者居住権の存続期間はいつまでとなるのでしょうか?
A32
配偶者居住権の存続期間は、特段の定めがない場合、配偶者が死亡するまでとなります。
また、配偶者居住権を設定する遺産分割協議や審判において、又は遺贈等をするに際して存続期間を定めることもできます(民法第1030条但し書き)。
改正相続法Q&A 125 配偶者居住権の消滅事由
Q31
配偶者居住権はどのような場合に消滅するのですか?
A31
配偶者居住権は以下のような場合に消滅します。
① 存続期間の満了
② 居住建物の所有者による消滅請求
③ 配偶者の死亡
④ 居住建物の全部滅失等 など
改正相続法Q&A 124 配偶者居住権と修繕
Q30
配偶者居住権を取得した配偶者は、居住建物の修繕を行うことはできるのですか?
A30
配偶者居住権を取得した配偶者は、居住建物の使用及び収益に必要な修繕をすることができます(民法第1033条1項)。
改正相続法Q&A 123 配偶者居住権と増改築
Q29
配偶者居住権を取得した配偶者は、その居住建物について増改築をすることができるのですか?
A29
配偶者居住権を取得した配偶者は、無断でその居住建物の増改築をすることはできません。
この場合、配偶者は、居住建物の所有者の承諾を得る必要があります(民法第1032条3項)。
改正相続法Q&A 122 配偶者居住権と対抗要件
Q28
配偶者居住権を第三者に主張するためには何をすればよいのですか?
A28
配偶者が第三者に対して配偶者居住権を主張するためには、配偶者居住権の設定の登記を行う必要があります。
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