Archive for the ‘相続全般’ Category
相続Q&A 189 証人の欠格事由(遺言)
Q68
公正証書遺言を作成する場合には証人が必要と聞いたのですが、この証人になれない人というのは存在するのですか?
A68
以下の者は、証人や立会人になることができません(民法第974条,982条)。
(1)未成年者
(2)推定相続人及びその配偶者・直系血族
(3)受遺者及びその配偶者・直系血族
(4)公証人の配偶者
(5)4親等内の親族
(6)書記及び使用人
相続Q&A 188 自筆証書遺言における自書
Q67
自筆証書遺言は自筆で書かなければならないと聞いたのですが、ワープロやタイプライターで書いてはいけないのですか?
A67
ワープロやタイプライターで書かれた場合、それは自筆証書遺言における「自書」にあたりません。あくまでも遺言者本人の筆跡が大事なので、ご自分で自筆証書遺言を作成される場合にはこの点十分にご注意ください。
また、余談ですが、カーボン紙を用いた複写の方法で記載された遺言は「自書」の要件を満たすものとされています(最判平5・10・19)
。
相続Q&A 187 占有権と相続
Q66
占有権は相続の対象となりますか?
A66
相続人が相続財産を現実に支配するに至ったか否かを問わず、占有権は相続人に承継されます。
(参考)
最判昭44・10・30
相続Q&A 186 再代襲相続
Q65
代襲者について代襲原因が発生した場合、さらに代襲相続が発生することになるのですか?
A65
代襲者について代襲原因が発生した場合には、さらに代襲相続が発生することとなります。
これを再代襲相続といいます(民法第887条3項)。
相続Q&A 185 代襲相続における代襲者の要件
Q64
代襲相続における代襲者の要件にはどのようなものがありますか?
A64
代襲相続における代襲者の要件には、以下のようなものがあります。
(1)代襲者が被代襲者の直系卑属であること
(2)代襲者が被相続人の直系卑属であること
(3)代襲者が相続開始時に存在すること
(4)代襲者が相続欠格者でなく、また、推定相続人の廃除を受けていないこと
代襲相続のように相続が複数重なると非常に複雑で手続きに時間を要します。
必ず相続に強い専門家まで早急にご相談ください。
相続Q&A 184 代襲相続における被代襲者の要件
Q63
代襲相続における被代襲者の要件にはどのようなものがありますか?
A63
被代襲者の要件としては、以下のようなものがあります。
(1)被代襲者が、被相続人の子又は兄弟姉妹であること
→被代襲者が、被相続人の父母や甥姪である場合には代襲相続が発生しません。
(2)代襲原因が存在すること
→よくある事例なのですが、相続放棄は代襲原因となりません。
代襲相続が起きている場合、相続人の確定は非常に煩雑で難解なものとなりかねません。
相続が複数重なっている場合には必ず相続に強い専門家までご相談ください。
相続Q&A 183 遺産分割協議における審判分割
Q62
遺産分割協議における審判分割とはどのようなものなのですか?
A62
遺産分割において、共同相続人間に協議が調わないとき、又は協議をすることができないときは、各共同相続人は、その分割を家庭裁判所に請求することができます(民法第907条2項)。
相続Q&A 182 遺産分割協議における協議分割
Q61
遺産分割協議における協議分割とはどのようなものなのですか?
A61
協議分割とは、共同相続人の協議による分割のことをいいます(民法第907条1項)。
協議が成立しさえすればどのような内容の分割も許されます。
しかし、協議分割における協議は共同相続人全員でしなければならず、相続人の一部を除いた形での遺産分割は無効となります。
そのため、相続手続きにおいては何よりも相続人の確定が重要となってくるのです。
相続Q&A 181 遺産分割協議における指定分割
Q60
遺産分割協議における指定分割とはどのようなものなのですか?
A60
被相続人は、遺言で、遺産の分割の方法を定め、若しくはこれを定めることを第三者に委託することができます(民法第908条)。
これを指定分割といいます。
相続Q&A 180 遺産分割の方法
Q59
遺産分割の方法にはどのようなものがありますか?
A59
遺産分割の方法には、以下の3つのものがあります。
(1)指定分割
(2)協議分割
(3)審判分割
« Older Entries Newer Entries »